筆の穂はほとんどが獣の毛のため、使い方と保存の仕方によってその寿命は大きく変わります。
前回のブログでもご紹介しましたが、腐らせないこと、虫にやられないことが必要です。
筆の種類によっても様々ですね。
筆の穂先が剛いもので、毛の本数が少ない場合(たとえばかなの細字に適した筆など)は傷みを早く感じると思います。
特に表面がザラザラしている加工紙ですと、余計に早く筆先がへって、繊細な線を書き続けることはできません。
これに対して羊毛の長鋒は、1本の筆に多量の毛が使われています。
小筆と同じ数の字数を書いたとしても、1本の毛に対してのダメージは少ないと思います。
加えて書道用紙は柔らかい画仙紙を使う場合が多く、摩擦による傷みは少ないです。
数十万円する羊毛筆は一生ものだと言われますが、長鋒の筆が一般的ですので、1cmすりへったとしてもそれなりに使えます。
そういう意味では多少チビた筆でも使い方によって面白い作品が書けるので、穂先が抜け落ちるのが寿命となるのかもしれません。
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