墨の成分である炭素は、ものに付いて酸化すると強い接着性が生じてとれません。
基本的には洗濯の回数を重ねて薄くするしかないと思いますが、いくつか墨落としの方法をご紹介しますので少しでも参考になれば幸いです。
墨が付いたら、すぐにその部分をつまみ洗いすることが鉄則で、石鹸や歯磨き粉、スミノンαをつけて洗うと落ちやすいです。
ポイントはすぐに洗うということで、時間の経過とともに落ちにくくなります。
では、朱墨はどうでしょう?
もちろん朱墨上記のように洗っていただくのですが、牛乳に浸してから洗うと落ちやすいようです。
夏は白い服を着ることが増えるので特に注意が必要で、汚れてもよい服に着替えるのが無難です。
紙についた墨を消すことは基本的に無理ですが、胡粉でできた白墨を使って誤字を消したりすることはあります。
以上、いくつか墨落としの方法をあげてみました。
書道する以上、墨汚れはある程度避けて通れませんが、気持ちよく学ぶために書道周辺の環境を整える必要がありますね。