芝居や寄席、番付表の文字は楷書、行書、草書、隷書いずれにも当てはまりませんね。
では何という書体なのでしょうか?
芝居文字は江戸時代、岡崎屋勘六という人が日本橋の堺町にいて、御家流の書道を教えていました。
同じ町の中村座に狂言の看板を頼まれ、勘亭の号を署名します。
通称、勘定流の起源です。
寄席文字は当初「びら文字」と言われ、大衆演芸場の広告びら用に使われていました。
比較的新しい文字なんですね。
橘右近が有名で、通称橘流と言います。
相撲の番付でよく見る文字は江戸文字ともいい、行司が書く独特の書体で、通称根岸流と言います。
以上、3種とも観客の大入りを願って墨色豊かに余白をできる限り少なくして縁起をかついでいます。
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盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
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