楷書では、欧陽詢と虞世南の傑作が挙げられます。
欧陽詢の九成宮醴泉銘(きゅうせいきゅうれいせんのめい)、直線的で理知の美を感じます。
特にこの九成宮醴泉銘は楷書の古典を勉強するには必修です。
虞世南の孔子廟堂之碑(こうしびょうどうのひ)、丸みがあって情感的な美を感じることができます。
孔子廟堂之碑は、学ぶ過程において、ここから入ってここに終わると言われています。
行書は、王羲之の蘭亭叙(らんていのじょ)
書聖と呼ばれる王羲之が書いたもので、書の最高傑作とされています。
顔真卿 祭姪文稿(さいてつもんこう)も良いと思います。
蘭亭叙と並び称される傑作です。
草書では、王羲之の十七帖(じゅうしちじょう)
東晋の手紙(尺牘せきとく)二十九帖を集めたもので、草書の基本法帖です。
孫過庭の書譜(しょふ)は漢代以降の書家を評価したり、書法や学習法を解説した書論です。
書としても評価が高く、「十七帖」を学ぶ前に書譜をした方がよいと言われています。
王羲之の系統をよく承けた作品です。
九成宮醴泉銘