書道・習字を学習療法としてとらえる

書道記事
投稿日:2015年6月18日

病院やデイケアなどの機関から書道の道具をご注文をいただくことがよくあります。
どのような使い方をされているのか伺ったところ、クラブ活動的な使用のほか、リハビリにも効果的なんだとか。
今回は学習療法としての書道について書いてみました。

書道・習字をする効果としてよく挙げられるのが以下の点です。

1.姿勢矯正に役立つ
2.集中力がアップする
3.気持ちがすっきりし、ストレス解消になる
4.脳の活性化になる

1.姿勢矯正に役立つ

姿勢を正して集中力を上げる。
ご年配者の多くの方がいつの間にか前かがみ、猫背、などの悪い姿勢になっています。
背筋を伸ばして姿勢を正して書く、筆の扱いによって変化する文字の変化、味わいを楽しんでください。

2.集中力がアップする

「書道・習字」は一文字ずつ丁寧に集中して書きます。
集中しなければ書けるものではありませんので、自然に集中力が高まり、習慣化することが可能です。

3.気持ちがすっきりし、ストレス解消になる

集中して文字を書くことは、リラックスと深い関係があります。

4.脳の活性化になる

静かに筆の先まで神経を集中させ、集中力を養うと脳に刺激が与えられ脳トレになります。

書道・習字をすることで、ご年配の方には日常生活にも徐々によい効果を体験することがあると伺います。

尿意を取り戻す、笑顔が多くなった、思いやり深くなった。
という観察も見られるそうで、さらには転倒が減った、会話が通じるようになったという効果です。

「書道・習字なんて、とてもできない。」

と、心配される方もいらっしゃいますが、お手本を見て書く以外にも、お手本を半紙の下に敷いて文字をなぞるだけでもよいのです。

手の震えが気になる方がいらっしゃると思いますが、多少の字の震えた感じも手書きの味わいです。
字を書くことが恥ずかしいと思う必要はありません。

「下手な字で構わない」と心の中で唱えながら書いてみてください。
上手になることよりも楽しい時間を過ごすことを意識して書けばよいのです。

書く文字に関しては、自分の好きな言葉やお名前など、気持ちよく書けるものが一番よいと思います。

お手本と自分の書いたものを見比べながら、どこを改善すべきか考えてまた書きます。

自分で納得できる字が書けたら、家族や友人に直筆で手紙やはがきを書きたいと前向きな思考になり、自信を持てたら本当にすばらしいことです。

書道と学習療法

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