なぜ硯を使うと墨を磨ることが出来るか?
それは、硯の表面に鋒鋩(ほうぼう)とよばれる凹凸があり、その凹凸と墨の摩擦により墨を磨ることが出来るのです。
よって、鋒鋩のキメが細かく、硯面全体がよい硯の条件になります。
でも、肉眼で凹凸を確認することは出来ませんから、以下のことを参考にして良硯を見分けてください。
1.見た目で硯面がしっとりとした感じがするもの
2.息を吹きかけてみて、表面にできた曇りがしばらく残るもの
3.ツメで軽くこすって適度に跡が残るもの
以上、3点が良硯を見分けるポイントです。
但し、3番目は販売している硯に試すのはマナー違反ですので、購入後に試してください。
人の肌のように、吸いつくようなキメ細かさがあり、しっとりとした潤いのある硯を選んでください。
書道専門店 大阪教材社
盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3