液体墨は筆をいためるか?
たまに当店のお客様から頂戴するご質問です。
「液体墨は筆をいためるか?」
現在の墨液は、昔と違い品質レベルが向上しています。
そのため、墨液だけが原因で筆をいためるということはないと思います。
結局は使用後の後始末が大事ということです。
固形墨、墨液にかかわらず、使用後は丁寧に洗わないと筆の寿命を縮めます。
穂内に墨が残ると、毛が折れやすくなり、軸の膨張や抜け毛の原因になります。
詳しくは、こちらをどうぞ
https://www.osakakyouzai.com/osaka_kyouzai/?p=191
この記事でも筆の洗い方をご紹介しておりますので、お役に立ちましたら幸いです。
液体墨VS固形墨
今回のテーマにはそれますが、液体墨の品質にも触れておきたいと思います。
現在、液体墨が一般的になり、学校はもとより、書塾でも固形墨で磨って書かせている所は少ないでしょう。
液体墨の良いところは、書きたい時に同じ濃さで安心して書けることです。
年々液体墨の品質は向上し、高級墨液というジャンルも存在します。
しかしながら、やはり液体墨は磨った墨にはかないません。
微妙な濃淡の表現や、にじみ、かすれの色調の変化などは、液体墨では表現出来ないものです。
練習の段階では墨液で書き、作品にする段階では、出来れば固形墨で磨って書くとよいでしょう。多くの墨量を必要とする場合は、墨磨り機が便利です。
いろんな種類のものが出ており、多くの書道家が活用しています。
どのようにして墨を使うかは、人それぞれですが、自分のこれから作りあげようとする書作品にはより良い書材料を使いたいものです。
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書道専門店 大阪教材社
盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
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