顔真卿と多宝塔碑について
多宝塔碑とは
多宝塔碑(たほうとうひ)は、中国唐の四大家の一人・顔真卿によるもので、楷書の古典の中でも有名です。
フルネームは「大唐西京千福寺多宝仏塔感応碑」で、現在は西安碑林にあります。
碑面の状態がよく、拓も明瞭なので、楷書のお手本として昔からよく使われています。
長安の東の千福寺に多宝塔が建てられ、745年に完成します。
その千福寺の僧「楚金」が碑文をシンクンに頼み、書を顔真卿に依頼したのです。
顔真卿は当時44歳で、現存する真卿の作品の中では最も若いときのものです。
顔真卿について
少し顔真卿のことにも触れてみたいと思います。
性格は剛直だったそうです。
馬鹿がつくほどの真面目な人物で、最期は敵軍にたった一人で交渉のために乗り込んで、寝返りしろというのを断って殺されてしまいます。
存命中は顔一族の長たる気概にあふれ、また、小学(文字学)の家系であることに誇りをもっていたそうです。
顔真卿の人となりを知ると、性格が作品に現れているような気がいたします。
多宝塔碑の特徴
顔真卿44歳の書で、顔真卿の諸碑中最も若いときの作品です。
最も変化に富んだ作品ですが、晩年の奇異な風味が少ない感があります。
やや俗っぽいと評されることがあります。
多宝塔碑の臨書 書き方のヒント
- 骨肉の備わった緊密な書
- 顔氏家廟碑との比較
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