今回は書道専門店のエピソードストーリーではありません。
書道筆(毛筆)の寿命について、解説の依頼を承りましたので、以下でご説明いたします。
筆の寿命と直し方篇
筆の寿命
筆は消耗品なので、残念ながら寿命はあります。
でも、お手入れを怠らなければ、(一概には言えませんが)10年
では、どういう状態になれば、筆の寿命なのでしょうか?
寿命を迎えた筆の特徴
まず根腐れ、
途中で筆の毛が切れてしまうというのが主な寿命の症状です。
その他、お店に来られるお客様からよくご相談を受けるのは、「
この筆先が割れる原因は、製造課程によることもありますが、
筆先が割れたときは、どうすればよいのでしょうか?
筆先が割れたときは
書道筆の職人に依頼する
一番良いのは、書道の専門店に持ち込んで、
書道筆修理の作業工程は、
洗い終わったら、その毛を元の通りに仕上げ直します。
この作業には、かなりの時間と経費がかかりますが、
時間と経費をかけられない方は、
但し、そのメンテナンスの力加減によっては、
割れた筆の直し方
まず40〜50度のお湯を用意し、筆をお湯に30分程つけてくだ
時間が経てば、お湯から取り出します。
次に取り出した筆の穂先のハラの部分をつまんで、
ほぐしたら、再びお湯につけて、
これを数回繰り返すことで、かなり墨を除くことが出来ます。
このやり方は、特に羊毛筆に効果があり、
ある程度墨が落ちたら、余分な水分を除いて、
筆は、書道筆の職人さんが1本1本手作業でつくるので、
1本の書道筆だけで書いていると、使用頻度が高いため、
同じ筆を数本買って、
その間に洗った後に日陰干しする期間を十分設けることが出来るため、寿命を延ばすことにつながります。
筆が割れる原因
筆が割れる原因はいろいろありますが、
- 筆をしっかり洗えていない
- 書道の技術的な問題
- その他
書道の練習の後、書道筆の根元に溜まった墨を、中の方までしっかりと洗
これが、筆が割れる最も多い原因です。
書道筆を洗うのは、とても面倒で時間のかかる作業です。
慣れない人は、いつになったら墨が流れ出なくなるのかと途方にくれることもあると思います。
ですが、根気よく、
筆を十分に洗っていないと、根っこのところに墨が入り込みます。
筆の毛の奥に入り込んだ墨は、中で固まることで根元が膨らみ、ラッキョウのような姿になります。
もし機会があれば、ぜひ筆づくりの見学に行ってみてください。
1本の書道筆が出来るまでに、職人さんがどれほどの手間をかけて筆をつくっているのか。
その工程を見れば、きっと自分の筆を大事に出来ると思います。
書道に使う大切な道具ですから、職人さん同様に、
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