画仙紙を購入するポイント

書道
投稿日:2020年3月3日
画仙紙

今回は書道専門店のエピソードストーリーではありません。
画仙紙について、選ぶときのポイントに関して解説の依頼を承りましたので、以下でご説明いたします。

  1. 画仙紙の選び方
  2. 画仙紙の種類
  3. 画仙紙の色
  4. 画仙紙の厚み
  5. 筆と画仙紙との相性

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画仙紙の選び方

書道作品を制作するに当たって、どのような画仙紙を選ぶかは、大事なポイントです。

「書きやすさ」は大事ですが、画仙紙に合う筆、墨、書き方を工夫することも必要です。

いつも使っている画仙紙を使うことが最も自分の実力を発揮しやすいですが、逆に同じ画仙紙ばかり使っていると、次の書道表現のステップを阻む原因になることがあります。

いろんな画仙紙を試しつつ、多くの実験をして自分なりの作品制作に活かしてください。

画仙紙の種類

画仙紙を大きく分けると、中国画仙・和画仙があります。

中国画仙紙は、単宣、棉料綿連、夾宣、などが代表的です。

和画仙紙は、産地ごとに特徴があり、伊予、甲州、因州などがあります。

中国画仙紙はパリパリしたもの、和画仙紙は、シットリしたものが良質です。

中国画仙紙は、墨の浸透度が高いので、にじみがキレイに出やすく、カスレもきめ細かい傾向にあります。

淡墨作品、羊毛筆を使う作品は、中国画仙紙を使うことが多いようです。

かな作品を書く方は、にじみ止めの加工がされている加工紙を使うことが多いです。

画仙紙の色

画仙紙の色は、白の中にも純白に近い白色、生成り風の白色、灰色がかった白色など、同じ白色でも微妙に異なります。

この画仙紙の色と使う墨の色が、作品としてうまく調和することが大切です。

画仙紙の厚み

薄い紙は、にじみの色が濃くて伸びがよい傾向です。

厚い紙は、にじみが薄くあまり広がりません。

筆と画仙紙との相性

画仙紙と筆の相性について。

画仙紙には、墨をよく吸う紙の吸収が遅かったり、少なかったりする紙があります。

墨をよく吸う紙には、羊毛などの柔らかい筆が向いています。

墨をあまり吸わない紙は、馬毛など硬めの筆や兼毫筆が向いています。

但し、これはあくまで参考程度に留めてください。
いろいろ試すことで、ご自分に合った組み合わせに到達すると思います。

書道をはじめたばかりの方は、安価な練習用の機械漉画仙紙を使われることが多いですが、たまに上質の紙を使うことをオススメします。

紙が線質を補ってくれることがありますから、実力を引き上げてくれ、それによるモチベーション維持にも効果的です。

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