料紙の作り方
料紙とは
料紙とは、かな書道に使う用紙で、顔料などで色付けされたもの、文様が入ったもの、金箔・銀箔を散らしたものなど、華やかに装飾された書道用紙です。
かな書道には欠かせない文房四宝の1つです。
金箔や銀箔、形模様など美しく加工された料紙は、
作品用としてはもちろん、観賞用としても楽しめる料紙に、
料紙の作り方(基本)
準備するもの : 漢字画仙紙、ドーサ液、刷毛、新聞紙
1.ドーサ液をつくる
膠(ニカワ)は、あらかじめ一晩水に浸して柔らかくしておきます。
分量は、水1合(150g)に対し、膠(ニカワ)3.7g、ミョウバン1.9gが目安です。
2.ドーサを引く
新聞紙の上に画仙紙を広げ、刷毛でドーサ液を塗ります。
3.乾燥
平らな面に置き、乾燥させます。
乾いたら反対側の面も同じようにドーサ引きします。
ポイント
ドーサ引きは、にじみを防ぎ、切り箔の接着の役目を果たします。
縦横に何度も塗り、ムラにならないようにします。
作品を書く前によく乾燥させます。
ドーサ液は、米のとぎ汁や牛乳でも代用できます。
市販品もあります。この作業を省きたい場合は、書道専門店でもドーサ液を販売しています。
料紙に色をつける
準備するもの : ドーサ引きした紙、刷毛、霧吹き、新聞紙、顔彩・水彩絵の具
1.霧吹きに顔彩か水彩絵の具を入れます。
2.ドーサ引きした紙に霧吹きで1を吹き付けます。
料紙に墨流しを施す
準備するもの : ドーサ引きした紙、新聞紙、墨、筆、バット、水
1.バットに水を入れ、筆先につけた墨を水面に落とします。
2.筆の頭で墨を動かし模様をつくります。
3.墨の模様が変化きたところで、水面に紙をかぶせます。
4.すぐに紙を引き上げ、新聞紙の上で乾かします。
ポイント
紙をかぶせるときは、空気が入らないようにします。
墨のかわりに顔彩や水彩絵の具を使ってもきれいにできます。
ハガキサイズくらいの小さなものの方が失敗が少ないです。
料紙に切り箔を散らす
準備するもの : ドーサ引きした紙、金箔、銀箔、新聞紙、竹刀、定規、
1.金箔、銀箔を新聞紙の上に置いて、
2.ドーサ引きした紙にもう一度ドーサ液を塗り、
3.上から新聞紙をあて、軽く手の平でこすります。
4.乾いたら、もう一度ドーサ液を塗ります。
ポイント
切り箔は手につきやすいので、ベビーパウダーをつけておくと、
定規や竹刀につけておくのもよいです。
切り箔をつくるのが難しければ、手で箔をちぎってもOKです。
料紙に砂子を散らす
準備するもの : ドーサ引きした紙、金箔、銀箔、茶こし、割り箸
1.ドーサ引きした紙に、もう一度ドーサ液を塗ります。
2.茶こしに金箔、銀箔を入れます。
ドーサ液が乾ききらないうちに、割り箸でかき混ぜながら砂子を散ら
3.上から新聞紙をあて、軽く手の平でこすります。
4.乾いたら、もう一度ドーサ液を塗ります。
ポイント
砂子は飛び散りやすいので、出来るだけ低い位置から散らします。
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