争座位文稿/争座位帖ってどんな古典?
争座位文稿/争座位帖は、王義之の蘭亭序とともに行書の双璧をなす重要な古典です。
どのようなものか見ていきましょう。
争座位文稿の作者 顔真卿とは?
758年頃。顔真卿
楷書の四大家の1人
大変真面目な性格で、敵軍へ1人で交渉に出かけ、寝返りしろというのを断って、最期は殺されてしまったと伝えられています。
顔真卿の楷書は、力強さと穏やかさとを兼ね備えた独特の楷書が特徴です。
初唐以降人気を博した王羲之の流麗で清爽な書法に反発し、蔵鋒の技法を確立しました。
力強さと穏やかさとを兼ね備えた独特の楷書がその特徴である。
顔真卿の行書は、多大な評価を受けています。
顔真卿作品
顔真卿の三稿 争座位文稿・祭姪文稿・祭伯文稿
争座位文稿/争座位帖の特徴
争座位文稿は、顔真卿55歳の時の書で、別名 争座位文稿
読み方は、「そうざいぶんこう」です。
王義之の蘭亭序とともに行書の双璧をなす重要な古典です。争座位帖の刻本は様々ありますが、「関中本」が最も優れているとされています。
渋く複雑、情熱的な感情を行書で表現しています。
変化の多い形や変化の多い線が複雑に絡み合っています。
ねじこんだり、
争座位文稿/争座位帖の臨書 書き方のヒント
- 重厚で粘りのある書
- 祭姪文稿との比較
- 率意(そつい)の書 人に見せるなどの意図をもたず心のままに書くこと
使用する筆は、柔らかめ毛か兼毫の中鋒で、
いろんな筆や紙を使って、ご自分が好きな道具を探してみてください。
筆の構えは、基本的には直筆ですが、
鋒先が真ん中を通るように、筆を立てて書きます。
体全体を使って、手首を回したりせず、体とヒジをうまく使って書いてください。
筆先を紙に突き刺すようにあて、じっくりおしだしたり、
速さは、あまり速くなく、抑揚を多く用いて、
空間の運筆は、
墨は濃墨がおすすめですが、墨色を変えて試作するとよいです。
顔真卿の筆使いの中には、王羲之や褚遂良、
顔真卿を学ぶ人は、王羲之や褚遂良も学ぶことをおすすめします。
争座位文稿/争座位帖の内容
争座位文稿の内容は、顔真卿が郭英乂に送るために作成した抗議文の文案。
実際に郭英乂に送ったかはどうかは不明。
内容:
郭英乂が天下観軍容処置使であった宦官の魚朝恩におもねり、朝廷における百官集会の公式席次
を権力によってまげたことは、古来の礼制を乱すのみならず、国家の秩序をもないがしろにすることである。
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