李思訓碑の特徴は?
李思訓碑(りしくんのひ)は、唐代の行書において重要な古典です。
李思訓碑の特徴
李思訓碑の筆者は、李邕(りよう)675-747年。唐の時代の役人です。
代表作は、「李思訓碑」「麓山寺碑」
61歳以後の書で、73歳でその生涯を閉じます。江蘇省の人。
後世の書道人には、李邕の最期の任地である北海にちなんで李北海という名で親しまれています。
李思訓碑の全名は、「雲麾将軍李思訓碑」、読み方は「うんきしょうぐん りしくんひ」です。
現在に残る李邕の書中で最も損傷を受けていない碑です。
李思訓碑のサイズ 高さ342cm 幅145cm、30行、各行70文字ある行書体です。
李思訓は、山水画の祖として有名ですが、後に雲麾将軍右武衛大将軍になります。よってこの碑を雲麾将軍碑とも言うのです。
李邕は、王義之の造形方法とテクニックを学んで独自の行書を完成させました。
李思訓碑の造形は、頭部上がりが一番多く見られますが、この構えの字は、王義之的な造形法で、字形は逆三形です。
その他、下部に下がったものや、正方形・長方形・ひし形など。楷書的な形もあれば、草書的な形もあります。
線は、細くて強いのが特徴です。
李思訓碑の臨書 書き方
右肩上がりのこの文字の臨書は、ある種個性的で難しいところです。
王義之の書法の影響を受けている古典ですから、そういう文字を主体とし、李邕特有の変化を味付けするような形で臨書してみてはいかがでしょうか?
李思訓碑 釈文
順次加筆予定
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盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3
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