黄庭堅/黄山谷の書 北宋時代の書家
黄庭堅/黄山谷ってどんな人?
黄 庭堅(こう ていけん1045-1105年)は、北宋時代の書家であり、詩人、文学者です。
字:魯直(ろちょく)
号:山谷道人(さんこくどうじん)・涪翁(ふうおう)など
黄庭堅は、黄山谷とも呼ばれています。
蘇軾・米芾・蔡襄とともに宋の四大家とされています。
詩においては、蘇軾を師匠とし、宋代の蘇軾・陸游とともに評価が高い人でした。
唐の杜甫を学び、禅から教養と学識を得て、格調高い詩風を完成させます。
黄庭堅は、詩書画ともに評価が高く、「詩書画三絶」といわれています。
黄庭堅/黄山谷の書の特徴
黄庭堅は、蘇軾・米芾と共に北宋の新書風を代表する大家です。
はじめ王羲之風を学びますが、俗気を脱せないと自己反省する時期を過ごします。
50代からは草書に特に打ち込み、自らは草書をもっとも得意としました。
世間の黄庭堅への評価は、楷書・行書の方が優れているという意見もあります。
特に取り組んだ古典は、顔真卿・張旭・懐素・楊凝式です。
黄庭堅(松風閣詩巻)の臨書 書き方のヒント
- ゆったりとそり上がる長い横画
- 骨格を強調
黄庭堅/黄山谷の作品
- 伏波神祠詩巻(ふくはしんししかん)
楷書に近い行書で、晩年の傑作。山谷道人の白文方印が捺されています。 - 黄州寒食詩巻跋(こうしゅうかんじきしかんばつ)
行草体 顔真卿と楊凝式の影響を感じられ、禅僧のような気迫に満ちた書です。 - 松風閣詩巻(しょうふうかくしかん)
行書 58歳の書。自作の詩で、お気に入りの松林にある楼閣に松風閣と名付けていました。 - 李太白憶旧遊詩巻(りたいはくおくきゅうゆうしかん)
草書 李白の詩を草書したもの 張旭・懐素などの草書を学んできた黄庭堅の名作。
詩文集
山谷題跋(さんこくだいばつ)
書道専門店 大阪教材社
盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3
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