屏風土代 小野道風の書
屏風土代とは?
屏風土代(びょうぶどだい)は、小野道風(おのみちかぜ)による行書主体の行草体です。
詩を書いた料紙(楮紙)を継いで、巻子本に仕立てています。
土代とは、清書する際の下書きです。
春日山居・尋春花・惜残春・書斎独居・山中感懐・林塘避暑・山中自述・送僧帰山・七夕代牛女
楼上追涼・問春の11首の詩を書いています。
七言律詩8首・七言絶句3首です。
屏風土代の特徴
字形は端正で、筆致は重荘温雅な道風独特、豊かで美しく、ゆったりとしておごそかな和様です。
満身の筆力を内蔵した懐の広い字形に豊潤な趣きをにじませ、下書きながら端正かつ重厚で、温かみがあります。
点画は太くて潤いがあり、やさしくておだやかです。
古く日本に伝えられた王羲之の蔵鋒の妙を感じることが出来ます。
屏風土代の臨書 書き方のヒント
- 端正な字形
- 豊潤温雅な点画
- 遅速緩急のリズム
盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3