八大山人の書
八大山人とは?
八大山人(はちだいさんじん )は、明代末期から清代初期の書家であり、画家・詩人です。
1626年-1705年
本名:朱統(しゅ とうらん)
字:刃庵
号:雪个(せつこ)・个山(こざん)・人屋
款には「驢」「八大山人」など
8歳から詩・書・篆刻を学び、特に画を得意としました。
明が滅亡すると、山中に逃れ、剃髪して僧となります。
八大山人 書の特徴
若いとき、米ふつの小楷を学んだとも、王献之・顔真卿の行楷を習ったとも伝えられています。
40代は董其昌風の行書・草書、50代に黄庭堅風の行楷へと移行し、独自の書風は60代から形成されました。
その独創的な書風は、禿筆か短鋒を使ったものらしく、太細の変化はなく、点画を簡略化し、懐を大きく構えて息長く運筆したものであり、気象は高く、仙人のごとしと評されています。
八大山人の代表的な作品
伝綮写生冊画賛 34歳の書 欧陽詢風の楷書のほか、章草・隷書などの作例
酒徳頌 50代半ばの書 黄庭堅を倣書した大作
臨河序 75歳の書 蘭亭序の異文を六屏に書した
酔翁吟 80歳の書
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盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3
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