楊峴という書家
楊峴とは?
楊峴(ようけん)は、清の書家です。
字:見山
号:庸斎・藐翁 (ばくおう) ・遅鴻残叟など
浙江省の人。官職は江蘇省常州府知事・江蘇省松江府知事にいたりました。
漢隷に詳しく、特に礼器碑を学び、清代の北碑派に個性的で新しい書風を開きました。
楊峴の書は、隷書が最もすばらしいと言われています。
門人には呉昌碩がいます。
日本国内においては、戦後楊峴を含めた金石調の書が本格的に発展します。
楊峴 書の特徴
楊峴の書は、60歳頃を境に書風が変わります。
60歳までは主に曹全碑がベースで、柔軟な線を多用し、波磔をあまり強調しない特徴があります。
この頃までにたくさんの古典の臨書に臨んでいます。
60歳以降は、漢隷の典型ともいえる礼器碑・乙瑛碑などを主として、強烈に誇張した波磔の隷書を完成させます。
楊峴の著書
「庸斎文集」
「遅鴻軒誌鈔」
「詩続」
「文続」
楊峴関連書の本
書道専門店 大阪教材社
盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3