上田桑鳩の書
上田桑鳩とは?
上田 桑鳩(うえだ そうきゅう)は、日本の書道家です。
1899-1968
桑鳩は号で、初名は順、後に容煕(よしひろ)
字は理卿(りけい)
書ははじめ井原雲涯・近藤雪竹に学び、後に比田井天来に師事し多様な古典を学びます。
32歳のとき、第1回泰東書道展に出品した「臨黄庭経」で文部大臣賞を受賞し、名声が高まります。
35歳のとき、書道芸術社を結成し、雑誌「書道芸術」を創刊して造形としての書について論を発表。
49歳のとき、書の美術研究社を結成し、前衛書道を推進しました。
50歳で雑誌「書の美」を発刊。
53歳のとき、日展に造形的色彩の強い作品「愛」を委嘱出品しますが、作品「愛」を巡って論議が起こり、同展を脱退します。
その後は書と画、陶芸との融合をはかりつつ、前衛書道・墨象を推進しました。
門弟には宇野雪村・小川瓦木・弦巻松蔭など
上田桑鳩 書の特徴
上田桑鳩は、現代書のパイオニアとして前衛書道に大きな影響を与えました。
比田井天来の学書法を継承して、多くの中国の古碑帖の書法を究め、さらに貫名菘翁・白隠・空海・副島蒼海らの書に傾倒しました。
それらの書法を分解し、独特の書法に構成し直して作品にしました。
さらに文字をベースに抽象的な作品や文字性の無い作品も残しています。
上田桑鳩の代表作品
「天地吾盧」
「愛」
「鳳」
「一塵不到」
「遍照」
「いろは歌」
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盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3