一条摂政集 伝西行筆
一条摂政集(いちじょうせっしょうしゅう)とは?
伝西行筆。
一条摂政といわれた藤原伊尹(ふじわらこれただ)の家集です。大和綴じの冊子本。
料紙は楮紙です。
一条摂政集の特徴
料紙が薄いため、文字を片面にだけ書いたり、表裏両面に書かれたりしています。
1面7行書き、8行書き、9行書き、10行書きがあります。
歌一首2行書きがあり、3行書きがあり、一定していません。
そのため、文字が少々大きいところと小さいところがあります。
字形を整えることを求めず、自由に速く書き流しています。
線は繊細で、よくのびています。左に傾斜した行が多く見受けられます。
本が小さく行が短いため、全体的に文字が小さく、たくさんの文字を続けて書いています。
一条摂政集の書風は、西行が書いたと伝えられている「中務集」や「曽丹集切」に似ています。
「西行仮名消息」「一品経和歌懐紙」の西行の懐紙の書風に似ているところはありまあすが、西行の真跡とは認められていません。
一条摂政集におすすめの筆
~書道ライフを快適・豊かに~
書道専門店 大阪教材社
盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3
ピンバック: 書家 殿村藍田 | 書道専門店 大阪教材社