裴将軍詩(はいしょうぐんし)について
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裴将軍詩とは?
忠義堂帖に刻される作で、27行、すべて93字です。
裴将軍詩の内容は、北伐で猛勇をふるう裴将軍を詠じた五言古詩一首を書いたものです。剣舞の名手裴旻将軍が出伐するのを送った詩といわれますが、当時の顔真卿の詩文集に載っていないようです。またこの書跡の存在も北宋時代に記録がなく、南宋人の偽託とする説があります。
裴将軍詩の特徴
裴将軍詩(はいしょうぐんし)は、唐時代の顔真卿(がんしんけい)の書とされている破体の書です。
破体とは、楷書・行書・草書・隷書・篆書などさまざまな書体を組み合わせてひとつの作品として完成させる技法です。
裴将軍詩の場合は、楷書・行書・草書が混在しています。
楷書・行書・草書の他は、篆ちゅうの筆法を使い、剛健雄壮な筆力で、狂草をまじえた千変万化の書です。
盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3