昇仙太子碑とは
昇仙太子碑の作者は?
武則天(ぶそくてん)は、中国史上唯一の女帝です。唐の高宗の皇后。日本では則天武后(そくてんぶこう)とも呼ばれています。
昇仙太子碑について
昇仙太子碑(しょうせんたいしひ)699年
426cm×160cm
仙君廟(せんくんびょう)に保存されています。
碑額:飛白体「昇仙太子之碑」を6字2行
碑文:行草体 33行(一部楷書体で、薛稷によって書かれています)
武則天が自分で書き、建碑しました。
昇仙太子碑は、草書を使った碑として、女性の書碑として最初のものです。
碑文に行書を用いた最初の碑は太宗の「晋祠銘」です。
昇仙太子碑の碑額は飛白体ですが、「晋祠銘」の碑額も飛白体で書かれていることから、意識して飛白体にしたものと考えられています。
昇仙太子碑の特徴
武則天の書は、太宗の影響を受けた堂々としたもので、太宗を学んだ高宗の書よりも筆勢が力強いです。
比田井南谷は、武則天の書について、「よく古典を習って、筆力もあり、実力はかなり評価すべきであるが、結体・用筆ともに変化に乏しく、技巧的な表現に留まっている。また俗な性格を表現しているので格調が下がり、通俗的なおもしろさの範囲を出るものではない。」と述べています。
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盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3