化度寺碑と温彦博碑
化度寺碑について
化度寺邕禅師塔銘(けどじようぜんじとうめい)
唐の時代、631年の刻です。
欧陽詢(おうようじゅん)の書、李百薬の撰。
縦約40×73cm、34行で行ごとに33字。
「化度寺碑」や「化度寺塔銘」ともいいます。
宋代に無くなりましたが、清の翁方綱が熱心に研究し、原碑の復元図をつくり、全体像が分かるようになりました。
化度寺碑の特徴
化度寺碑は、九成宮醴泉銘と並んで評価が高く、「楷書の極則」といわれています。
九成宮醴泉銘よりも優れていると評価されることもあります。
書風は平静で高いおもむきがあり、筆の勢いや躍動を抑えて、文字の構成がしっかりしています。
最旧拓本 敦煌から発見された残巻全12ページの唐拓本
唐原石拓本 王孟揚の所蔵本、陳彦廉の所蔵本、鮮于枢の題跋のあるもの
宋翻本 翁方綱所蔵本、王泓館本、王世貞第一本、同第二本、鮑東方所蔵本
温彦博碑について
碑文は岑文本の撰、全36行、各行77字
温彦博碑(おんげんはくひ)は、虞恭公碑(ぐきょうこうひ)・温虞公碑(おんぐこうひ)ともいい、昭陵陪冢碑(しょうりょうばいちょうひ)の1つで昭陵碑林に現存します。
昭陵は、太宗が自分のために築いた墓地です。
最も早く葬られた温彦博は、太宗に仕え虞国公に封ぜられ、「恭」を諡されました。
温彦博碑の特徴
温彦博碑は、他の欧陽詢の書と比較して結構、用筆ともに最も常識的で初心者にも学びやすい古典です。
整斉にして緊密で、気力が充実しています。
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盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3
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