天発神讖碑の篆書
天発神讖碑の読み方
天発神讖碑は、「てんぱつしんしんひ」と読みます。
別名「天璽断碑てんじだんひ」「三段碑さんだんひ」とも呼ばれています。
天発神讖碑について
皇象(こうしょう)の書と伝えられる篆書体で、呉の功徳を述べた内容です。
呉・天璽元年(276年)の刻、原石は清代に火災で焼失し、現在は拓本のみが残されています。
もともと1つの石が断裂して、3つに分かれたとされていますが、初めから3つの石を積み上げて刻したとする説もあります。
天発神讖碑の特徴
かなり特異な書風で、篆書という括りではあるものの、線をいかつく角張らせて奇妙なめりはりをつけ、払いを丸く止めずに鋭く針のように尖らせています。
文字の転折を大きく誇張し、字に気味悪い威圧感を持たせています。
本来の篆書とはかなり異なった書法で書かれており、実用書からは遠い篆書です。
清代には、金農が天発神讖碑に基づいて独特の隷書を表現し、鄧石如や呉熙載もその筆法に磨きをかけました。
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盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3
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