開通褒斜道刻石とは
開通褒斜道刻石について
開通褒斜道刻石(かいつうほうやどうこくせき)は、後漢・66年の刻、隷書の摩崖です。
縦93-126×横254cm、16行、行ごとに5~12字です。
「大開通」ともいい、褒斜道を開通した功績を称えた碑です。
現在は漢中博物館内の「石門十三品陳列館」に納められています。
開通褒斜道刻石の特徴
- 素朴で大きく、鋭い線
- 気宇雄大で、無限の広がりをもっている
- 緊密にからみ合っている
摩崖のデコボコの壁面に刻されたために行ごとの文字数が均一でなく不揃いです。
なかには18cmもある字があり、素朴ななかにも大自然と融合した雄大さがあります。
開通褒斜道刻石は、八分隷で隷書の波礫がはっきりと現れていないため古隷の体です。
開通褒斜道刻石は、スケールが大きく、字間行間が接近しているためか、折帖形式の剪装本よりも全搨本が好まれ、臨書する場合にも原形通りに雄偉に書かれることが多いです。
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盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3
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