伊予切れとは
伊予切の作者は?
伊予切(いよぎれ)は、藤原行成(ふじわらゆきなり)のよるものと伝えられています。
和漢朗詠集の伊予切について
粘葉装の冊子本で、料紙は飛雲紙を使用しています。
縦25.6×15.7cm
伊予国(今の愛媛県)西条の松平家に伝えられていた「和漢朗詠集」の切であるため、伊予切と言われています。
大正13年に題ごとに分割されました。1面に雲母の砂子を撒いています。
伊予切の特徴
漢字は行書・草書がメインで、楷書を少し混ぜて書かれています。
字形は正しく書くように注力されたようでよく整っており、点画はおだやか、線は繊細で、よくのびています。
変化はあまりありませんが、よく洗練されていて、優雅な趣きがあります。
伊予切の書風
伊予切は、伝紀貫之の高野切第三種、伝藤原行成の粘葉本和漢朗詠集・和漢抄(近衛朗詠)・法輪寺切・蓬莱切などに近い書風です。
巧妙ですぐれた筆跡であることから藤原行成の筆跡と言われていますが、書写年代は1053年頃です。
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盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3
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