光定戒牒とは
光定戒牒の読み方
光定戒牒は、「こうじょうかいちょう」と読みます。
光定は最澄の弟子、戒牒は受戒した僧尼に交付される身分証
光定戒牒について
嵯峨天皇による書です。
料紙:麻紙の縦簾紙
サイズ:縦36.9×長さ148.2cm
現在は延暦寺で所蔵されています。
嵯峨天皇が比叡山戒壇に尽力した光定に書いた戒牒。
比叡山に戒壇を建立することが悲願であった最澄が亡くなった後、その意思を継いだ光定が尽力。
それを称え、嵯峨天皇は光定の戒牒を書いて与えました。
光定戒牒の特徴・書風
光定戒牒は嵯峨天皇によって書かれています。
その書体は、楷書・行書・草書で構成された破体書です。
大きい字と小さい字が混じり、欧陽詢風と空海風が混在し共存しています。
曲線のうねりを強めた動的な体勢など欧陽詢的なものを感じます。
装飾的でしとやかで美しい感覚の部分は空海的です。
点画には運筆の変化があり、字形はよく整っています。
起筆には力を入れないで、収筆に力を入れて書いているため、起筆は細く、収筆は太い。
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盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3