恩命帖とは
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日本名跡叢刊93 (平安)藤原佐理集
和漢墨寶選集 藤原佐理真蹟帖 第8巻
日本名筆選39 藤原佐理集
恩命帖の作者は?
恩命帖は、藤原佐理(ふじわらすけまさ)による書です。
恩命帖について
982年
料紙は楮紙、縦32.1cm×長89.4cmの巻子本に仕立てられています。
恩命帖は、書き出しに「謹奉、恩命、恐々戦々・・・」とあることが名前の由来です。
誰に送った消息か不明ですが、消息文から藤原佐理よりも身分の高い人に送った消息であるようです。
恩命帖の特徴
恩命帖は、本紙と礼紙に本文を草書で19行書いて、本紙の端に返し書きを5行書いています。
字形にこだわることなく、筆に任せて自由に速く書き流しています。3字・4字・5字を続けて書いています。
「事」「之」「耳」「筆」は特に長く書かれています。書き直した文字が3字あり、字形を正しく書いていないので、読むことが出来ない文字があります。
運筆は巧妙ですが、点画はおだやかです。
1行を一筆で書かれたような印象です。
「離洛帖」と比較した場合、筆力・筆勢がやや弱く、変化があまりない傾向です。
盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3