本能寺切とは
本能寺切の作者は?
藤原行成が書いたと伝えられています。
本能寺切について
巻子本で、料紙は唐紙です。
本能寺が所蔵しています。
小野篁 (たかむら) ・菅原道真・紀長谷雄 (きのはせお) の漢文の一節の書写です。
本能寺に所蔵されているので、「本能寺切」といいます。
紙本1巻、素紙に雲母で文様が刷られています。
行草体で前半4行は文字が小さく、後半 29行は文字がやや大きく書かれている。
藤原行成の「白楽天詩巻」「後嵯峨院本白詩巻」「白氏文集切」などと同筆です。
書は端麗温雅で、和様の典型を示しています。
本能寺切の特徴
本能寺切は、楷書・行書・草書の三体を混ぜて書かれています。
53行、482字。
前半の24行は、楷書または行書で1行13~14字、文字は小さい。
後半の29行は、行書またか草書で1行8字、文字は大きめです。
はじめは刻意の書で、やがて率意の書になります。
点画はやさしくおだやか、巧妙で優雅な書で、字形もよく整っています。
手本用に書かれたものではないかと考えられています。
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盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3