深窓秘抄とは
深窓秘抄の作者は?
深窓秘抄は、宗尊親王による作といわれていますが不明です。
宗尊親王には、その他「有栖川切」「催馬楽切」「古今集切」「神楽歌切」
深窓秘抄について
深窓秘抄(しんそうひしょう)は、1086年白河天皇に命を受けた藤原通俊(みちとし)によって編集された「後拾遺和歌集」の序にあります。
「わが心に適へる歌1巻を集めて、深き窓にかくす集といへり。」とあるのが、この集で名の由来です。
深窓秘抄は、春・夏・秋・冬・雜・戀に分かれており、全て101首の秀歌集です。
縦26.4cm横52cmの紙16枚を継いで1巻としています。
料紙は大飛雲、藍と紫の染模様を漉き込んでいます。
平安時代末期に高野切から101首を写筆したもので、断簡にされず、巻子で現存しています。
現在は、藤田美術館が所蔵しています。
深窓秘抄の特徴
書風は高野切第一種に似ています。多少の時代差はありますが、用字法などから同じ人の作ではないかと言われています。
仮名・漢字ともにすきまを入れず、一貫していて終わりを二首ほど散らし書きにして1巻をまとめていますが、その連綿と墨継ぎの巧妙さがかなの美を現し、紙面に一種の明るさをもたらしています。
流麗で、優美、格調のある作品です。
深窓秘抄と同系統の作品
「高野切第一種」「大字和漢朗詠集切」「如意寶集切」など
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盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3