桂本万葉集とは
桂本万葉集について
書写年代は11世紀後半頃。
料紙:縦26.9cm横50.2cm
桂本万葉集(かつらぼんまんようしゅう)は、現存する最古の万葉集の写本です。
五大万葉集(桂本・藍紙本・金沢本・元暦校本・天治本)のひとつです。
零巻1巻(御物)と40葉ほどの断簡が諸家に所蔵されています。
桂本万葉集の筆者は?
桂本万葉集の筆者は、零巻が紀貫之で、断簡は源順と言われています。
実際は、宇治平等院鳳凰堂(阿弥陀堂)の色紙形、「高野切第二種」や「関戸本和漢朗詠集切」「雲紙本和漢朗詠集」の系統の筆跡であることから、源兼行かその流れの人と考えられています。
源兼行(みなもとのかねゆき)は、平安時代中頃の人で、能書家として知られています。
桂本万葉集の特徴は?
万葉仮名書きと仮名書きで併記していますが、よく調和しています。仮名の大小の変化はあまりありません。仮名は女手が主で少し草が混じっています。
漢字は楷書・行書が主でたまに草書が混じっています。
字形は平正で、品格高く、点画はねばり強く弾力のある線質です。
太い線と細い線が交錯して趣きがあります。
運筆は沈着で、筆力が充実しています。
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盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3