隷書におすすめの筆
隷書は当時どんな筆で書かれていた?
隷書が書かれはじめた頃の筆は、現在のような精巧な羊毛筆はなかったと思います。
当時は鋭いコシの強い筆で書いていたのではないでしょうか。
隷書を書くときのおすすめの筆は?
現在、市販されている筆を使って隷書を書く場合、以下の筆がおすすめです。
初心者向け 中鋒の兼毫筆・羊毛筆
半紙書き 4号から5号くらいの兼毫筆
作品制作 羊毛長鋒筆
羊毛は柔らかいので、張りが出ませんが、墨の含みがよく、筆圧を調整して書きますと、兼毫では表現しにくい字肌のカスレや運筆の変化で潤渇の深い味わいを表現することが出来る点が魅力です。
隷書におすすめの筆をあげさせていただきますが、あくまでも私見であり、いろいろなご意見があります。参考になれば幸いです。
隷書で兼毫筆を使うときの注意点
兼毫筆は、毛質によって収筆でピンと跳ねることがあるので注意してください。
隷書を学ぶ上でおすすめの古典
a.開通褒斜道刻石 「かいつうほうやどうこくせき」
開通褒斜道刻石は、直線を積み重ねたようなで、のびやかで明るく、さわやかです。
b.張遷碑 「ちょうせんぴ」
張遷碑は、朴訥として、それでいてどっしりとしている深さを感じさせる点が魅力的です。
c.曹全碑 「そうぜんひ」
曹全碑は、漢隷の代表的傑作。
礼器碑とともに八分隷の二大典型で、漢隷を比べながら学ぶとよいです。
d.礼器碑 「れいきひ」
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盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3