調和体の筆を選ぶ
調和体におすすめの筆
調和体専用の筆があるわけではありませんが、調和体におすすめ出来る筆がありますので、以下でご紹介いたします。
半紙サイズ秀峰 久保田号
大きいサイズ
寛心 小 久保田号
寛心 中 久保田号
寛心 大 久保田号
調和体とは?
異質な要素をもった漢字とかなを調和させた書で、漢字行草作風の漢字かな交じりの書です。
「近代詩文書」「現代書」「新書芸」「新和様」とも呼ばれます。
調和体の魅力
調和体の魅力は、身近な現代に通用する語句を素材にしている点ではないでしょうか。
草書体や行書体、隷書・篆書体が使用されることがありますが、基本的には読める書です。
そのような点から、調和体においては、読むのが難しい草書や篆書は使うづらい書体です。
行書体は、柔らかく流動的な点がひらがなとマッチしやすく、調和体に適した書体ではないでしょうか。
厚みがあり、強い表現には、顔真卿・空海・太宗などの古典が参考になります。
滑らかで流麗な書風には、王羲之・褚遂良などが参考になります。
楷書では、六朝造像記のような書体を応用すれば、野性的な特徴の書風ですから意志的で強靭な表現が可能です。
調和体には、現代に生きる書としての現代感覚、古典をベースとした品位の高さ、自由な試みなどの創造性が求められます。
調和体を書くためのポイント
- 強弱・遅速の変化
- 余白を意識する
- 古典をベースに現代の感覚で
- かなは字形を小さく、太く書くと漢字と調和しやすい
- 使うことの多い「い・は・に・ほ・と・ち・り・る・を・か・た・れ・つ・な・ら・む・の・お・や・し・ひ・も・す」などは特に工夫して書く
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盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3