隷書古典一覧 隷書を臨書するのにおすすめは?
八分隷の代表的名品 曹全碑
曹全碑の特徴は、左右のつりあいが整っており、形が扁平。波法は、伸びやかで美しいです。
波法(波勢・波磔)は、隷書独特の波のうねりのような線です。
八分隷の格式が守られて少しも乱れを見せていません。細やかな変化を用いた技巧的な要素も備わっており、漢の八分隷の代表的な名品です。
礼器碑が男性的気質であるのに対して、曹全碑は女性的であるとされています。
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→曹全碑について
隷書の逸品 張遷碑
張遷碑は、角ばりのある重厚な点画、素朴で力強い筆致が魅力の古拙な趣きの隷書です。
字形は扁平に近い四角形。
線は平凡で直線的ですが、点画の長短の変化の連続した流れがあります。
誤字や異体字が多いのも特徴です。
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→張遷碑の特徴・書き方など
隷書の傑作 石門頌
伸びやかな線に深い趣きがあります。
石門頌は、運筆が分かりにくいので、比較的分かりやすい礼器碑・曹全碑・張遷碑・西狭頌を臨書し、基本的な点画と骨格を学んでからの方がより理解が深まるかもしれません。
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→石門頌とは
典型的な八分隷 乙瑛碑
乙瑛碑は、謹厳ななかにもゆったりとした結構で、字形は整いそろっています。
この碑は、八分(はっぷん)という左右に開いた形の波法の美しい書体で書かれています。
筆力は強く勢いがあり、波磔にも力強さを感じます。漢代の隷書の中でも優れた碑である。
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→乙瑛碑の隷書 後漢の書
格調高い隷書 礼器碑
隷書の正統派の極地といえる字で、八分隷の極限を示した高い気品があります。
安定した扁平に近い四角形、線は太くなく、
やや細い線、動きの激しい筆づかいで、清楚に洗練されています。
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→礼器碑を臨書する前に
素朴で力強い隷書 西狭頌
結構はたくましく整っており、素朴でありながら、風格があります。
「礼器碑」「曹全碑」とはまた別の境地があります。
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→西狭頌の書
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