顔真卿の古典について

書道
投稿日:2013年9月14日
顔真卿の古典について

顔真卿の古典について

  1. 顔真卿とはどんな人?
  2. 顔真卿の筆法
  3. 顔真卿の特徴/書風
  4. 顔真卿の代表作

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顔真卿とはどんな人?

顔真卿(がんしんけい)は、唐代の書家です。
顔真卿の家系は、南北朝以来から能書家として知られています。
顔真卿は、壮年期には張旭に筆法を学んだことが、書論『張長史十二意筆法記』で伝えられています。
唐代は後世ほど評価されていませんでしたが、後に欧陽脩や蘇軾に賞賛されることで、改めて脚光を浴びることになります。

顔真卿の筆法

楷書は、顔法、顔体、北魏流とも呼ばれ、楷書の四大家の一人として後世に大きな影響を与えました。
顔真卿の書法は、蚕頭燕尾(起筆が丸く蚕の頭のようで、右払いの収筆が燕の尾のように 二つに分かれている)で顔法といわれます。

顔真卿の書法に影響を受けた書道家:董其昌・何紹基など

顔真卿の特徴/書風

顔真卿の楷書は、王羲之の流麗で清爽な書法に反発し、「蔵鋒」の技法を確立しました。そのため保守層からの批判にさらされ、賛否入り混じります。
顔真卿の書の特徴は、力強さと穏やかさとを兼ね備えた独特の楷書です。
行書・草書に関しては、文句ない賞賛を受けています。

顔真卿の代表作

「祭姪文稿」は真跡の伝わった名作ですし、真跡の伝わらない「争座位文稿」「祭伯文稿」が草書まじりの行書の古典として有名です。

顔真卿は、楷書もたくさん書いています。
楷書では「顔勤礼碑」「顔氏家廟碑」「多宝塔碑」「東方朔画賛」「麻姑山仙壇記」などがよく知られています。

その他、顔真卿作と言われる有名なものに「竹山連句ちくざんれんく」「建中告身帖けんちゅうこくしんじょう」「裴将軍詩はいしょうぐんし」があります。

忠義堂帖」、これは南宋の劉元剛という人が、顔真卿の書を集めて刻した帖です。
原刻本はないですが、50近い顔真卿の書がおさめられていたのではないかと言われてます。

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