安宅切とは?
安宅切の読み方
安宅切「あたかぎれ」と読みます。
安宅切の筆者は?
筆者は源俊頼(1055-1129年)と言われていますが、藤原伊房(これふさ 1030-1096年)の書風に似ています。
筆者が藤原行成(972-1027年)・藤原公任(きんとう966-1041年)という説もあります。
安宅切について
和漢朗詠集の断簡で、御物に下巻の284行の零本があります。
巻子本・縦27cm
料紙は斐紙の色紙・打曇・白紙で、濃い色の次に薄い色を継いで、次に打曇や白紙を継いでいます。
金銀の切箔、銀の野毛をおき、金泥・銀泥で飛鳥・草などを描き、華麗で雅やかです。
安宅切の特徴
和歌は一首2行
漢字は主に行書で、草書を混ぜて書いています。
点画は縦画が太くて力強く、横画はやや細く書いています。右上がりの文字が多くあります。
仮名は字形が簡略で、草を混ぜて書いた歌が見られます。
運筆はきわめて巧みで、連綿は短いのが特徴です。
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盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3