鮮于枢とは?
鮮于枢について
鮮于枢(せんうすう 1256-1302?)は、元の書家・文人です。
出身:河北省 (薊県漁陽)
字:伯機
号:困学民・直寄老人・虎林隠士
従仕郎・嶺北湖南道按察司経歴となり、のちに太常寺典簿にいたりました。
気性は豪放で、仕事のことで意見が合わないと、素知らぬ顔で役目を去ろうとしたといいます。
官を退いてからは、西湖畔の虎林に住み、書以外にも古玩の鑑賞や琴を好んだようです。
鮮于枢の書の特徴
書は天錫に学び、晋・唐の楷書、行書、草書を体得します。
行書・草書にすぐれ、特に草書は、当時趙孟頫 (ちょうもうふ) と並び称されました。
草書は張旭・懐素の書法に強い影響を受けています。
鮮于枢の代表作
行書・草書
独弧僧本蘭亭序跋
行書詩賛
支離叟序■詩・五札
楷書
李愿帰盤谷序
鮮于枢の書と伝えられた作品は少なく、30数点ほどです。
趙孟頫は鮮于枢の書の方がすぐれ、後世自分の書がかすむのを恐れて、自分の書と鮮于枢の書を交換して焼き捨てたという話があります。
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盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3