李陽冰とは?
李陽冰ってどんな人?
李 陽冰(りようひょう 713-741年)は、中国唐代中期の書家で、河北省の人。
字:少温(しょうおん)
篆書の第一人者と言われた人で、唐代初頭の王羲之隆盛のとき、秦の李斯の後、廃れていた小篆の再興を志し、篆書に情熱を注ぎました。
鄧石如など、その後の書家に多大な影響を与えました。
文字学に精通しており、許慎の「説文解字」を校訂して「刊定説文」を著し、「唐翰林禁経」という書勢や筆法の禁ずべき点を書いた書論を残しましたが、現存していません。
李陽冰 李白との関係
李白は、晩年李陽冰のそばにいましたが、臨終のときに全ての詩稿を李陽冰に委ね、李陽冰はこれを編集して序を書きました。これが李白最初の詩集「李白草堂集」です。
李陽冰の書法 篆書など
李陽冰は篆書の名手として知られています。
その篆書は、線質が冷ややかで、結構に隙がなく、字画の変化も幾何学的です。
嶧山碑(えきざんひ)を学び、孔子の書といわれる延陵季札墓誌(えんりょうきさつぼし)をみて変化を加えたと伝えられています。
李陽冰の代表作品
李氏三墳記
線に太細がない篆書で、曲線が多用されています。骨力に乏しいという評価もあります。
般若台題記(はんにゃだいのだいき)
摩崖刻で、1文字約40cmの大篆書で24文字
怡亭銘(いていのめい)
原石のため、李陽冰の真蹟にせまる貴重な資料です。
城隍廟碑
聴松
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盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3
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