陸柬之とは?
陸柬之(りくかんし)という人
陸柬之(りく かんし 585? – 638年?)は、初唐の書家で、虞世南の甥にあたります。
江蘇省の人で、官は朝散大夫・太子司議郎・崇文侍書学士となります。
ちなみに張旭は、陸柬之の子(彦遠)の甥にあたります。
陸柬之の書風
若い時から虞世南や欧陽詢の書に触れ、後に王羲之・王献之を学びます。
飾り気のない素直な書で、華美を好みませんでした。
北宋の朱長文は、「隷書は妙品に入り、草書は能品に入る。草書は意は古人を求め、筆さばきには老練な趣きがあり、実に奥義を極めたもの」と言っています。
模倣には巧みであるが、創作は劣るという評もあります。
陸柬之の代表作 文賦・五言蘭亭詩など
文賦 台北・故宮博物院
近得帖 淳化閣帖 巻四
五言蘭亭詩 鬱岡斎帖 巻八
宣和書譜の中に以下が録されていますが、今は見られません。
頭蛇碑・急就章・龍華寺碑額・武丘東山碑
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盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3