灌頂歴名とは
灌頂歴名の読み方は?
灌頂歴名は、「かんじょうれきめい」と読みます。
灌頂歴名とは?その内容
弘法大師 空海が書いたもので、弘仁3年冬および弘仁4年春に高雄山寺(たかおさんじ)で空海から灌頂を受けた人名を記録した手記です。
国宝に指定されており、真言密教最初の灌頂を行なった宗教史上重要な文献で、書道の手本としても人気が高いです。
巻子本で、表紙は金襴、料紙は楮紙。
縦28.8cm長さ266.1cm
灌頂歴名の特徴は?
行書・草書をまぜて、一時に書いたのではなく、数度に分けて書かれています。
第一張の四行の書風と第二張以下の書風は少し違いがあります。
第一張の書風は、頭部が狭くて底部の広い文字が多くあります。
第二張以下の書風は、重厚で顔真卿風、縦長で右上がりの文字が多いです。
空海の書は一様ではなく、時と場合に応じた書き方をしますが、一部空海の真跡と認められない部分もあります。
空海の真跡と認められない部分は、文字が小さく点画細く、筆力も弱いです。
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盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3