祝允明とは?
祝允明ってどんな人?
祝 允明(しゅくいんめい 1461-1527年)は、中国明代の書家であり文人、官吏です。
字:希哲
号:枝山・枝指生
長洲(ちょうしゅう)県(江蘇省蘇州市)の出身。
詩文に優れ、祝允明・唐寅(とういん)・文徴明・徐禎卿(じょていけい)は「呉中四才子」とよばれています。
南京の応天府の通判になりましたが、病気を理由に1年足らずで帰郷しています。
祝允明の書風
祝允明は、母方の祖父である徐有貞から懐素流の草書を学び、妻の父である李応禎から鍾繇・王羲之流の楷書(小楷)を学び、古風な小楷の名手として有名でした。
魏、晋の書風をよく学びましたが、性格的に豪放であったためか晩年は小楷を書くことが少なくなったようです。狂草に優れ、筆勢鋭く奔放な作品がもてはやされました。
臨書を怠らず、晩年に至るまで古今の法書の研究に努めたといわれています。
祝允明の代表作
小楷は「臨黄庭経巻りんこうていきょう」「出師表すいしのひょう」、狂草は「前後赤壁賦せきへきのふ」がとくに有名です。
出師表
赤壁賦
盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3