史晨前後碑とは
史晨前後碑の読み方
史晨前碑は、「ししんぜんぴ」
史晨後碑は、「ししんこうひ」と読みます。
史晨前後碑について
後漢・169年の刻で、隷書です。
1つの石の両面に刻されており、片面を史晨前碑、その裏面を史晨後碑としています。
山東省の曲阜(きょくふ)の孔子廟に保存されています。
史晨碑・乙瑛碑・礼器碑は、孔廟三碑とよばれています。
史晨前碑の全名は、「魯相史晨祀孔子奏銘」(ろそうししんしこうしそうめい)
字の大きさは3cmで、碑文は、17行・各行36字です。
史晨後碑の全名は、「魯相史晨饗孔子廟碑」(ろそうししんきょうこうしびょうひ)
碑文は、14行・1行36字です。
史晨前後碑の内容
史晨前碑は、後漢の霊帝の時、魯の太守の史晨が、孔子廟の祭典を盛大に行ったことを記念したものです。上奏文と孔子を銘文から構成されています。
史晨後碑は、盛大に行われた祭典の状況と孔子廟を修繕して、諸施設を設置した史晨や官吏たちの功績を記しています。
史晨前後碑の特徴
史晨碑は、石碑の欠けが少なく、穏やかでよく整っているので、臨書しやすいです。
隷書を初めて習う方にはおすすめです。
字形は整っており、力みのない平淡な趣きの隷書で、結構はつつましやかで引き締まっています。
もの静かでしとやかな美しさがあり、厳正で奥深い力強さをもっています。
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盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3
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