権量銘とは
権量銘とは
権量銘(けんりょうめい)は、
「権」は天秤ばかりのおもりのことで、「量」は枡ばかりのことです。
「権量銘」とは、これらに刻まれた国定であることを示す証明文です。
秦代の権量の銘は2種類あります。
- 紀元前221年以後のもの 初代皇帝・始皇帝の命により刻銘・配布されたもので、全文40文字
- 紀元前209年以後のもの 二世皇帝の命により刻銘・配布されたもので、全文60文字と両方をそなえたもので、全文100字
いずれも篆書体で、権・量ともに大小さまざまなものがあり、銘文はそれぞれ同文です。
権量銘の内容
紀元前221年に秦の始皇帝が天下を併合すると、新しい制度を施行し、中でも「度量衡の統一」と「公文書用文字の統一」は重要な施策でした。
その1つである「度量衡の統一」は、決まった大きさの金属製・木製の分銅(権)や枡(量)を標準器として全国に配布することで行いましたが、公式に認められたものであることを示す証明文を公式書体の小篆を用いたものとし、分銅・枡に添付することにしたのです。
これによって金属製のものには証明文を直に刻み込まれ、木製のものには証明文を記した銅板を貼りつけました。
これらの銘文を総称して「権量銘」と言われています。
権量銘の特徴
権量銘は、「泰山刻石」「瑯琊台刻石」に近いものや隷書に近い文字まであり多様で、直線的で簡素な書風です。
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盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3