嵩山三闕銘とは
嵩山三闕銘の読み方
嵩山三闕銘は、「すうざんさんけつめい」と読みます。
嵩山三闕銘とは?
嵩山三闕銘は、後漢時代(118-123年)元初5年から延光2年頃に建てられた嵩山太室石闕銘・嵩山少室石闕銘・嵩山開母廟石闕銘の総称です。
隷書が公式書体だった漢時代で、珍しい篆書による金石文です。
嵩山太室石闕銘は、前半の隷書部が1行9字27行、後半の篆書部が1行9字21行です。
損傷が激しく判別が難しいです。
嵩山少室石闕銘は、1行4字22行。
保存状態は良好です。
嵩山開母廟石闕銘は、階段状になっており、下段部分は1行7字12行、二段になっている部分ではそれぞれの段で1行6字24行。
保存状態の良い部分と摩滅してしまっている箇所があります。
嵩山三闕銘の特徴
嵩山太室石闕銘は、隷書混じりの篆書ですが、隷書部分にも篆意が強く残っています。
嵩山少室石闕銘と嵩山開母廟石闕銘は、ともに篆書の筆法で、珍しい後漢の篆書として注目されています。
同じ後漢時代の祀三公山碑と比べると、祀三公山碑の方が隷書の筆法が強く反映されており、
嵩山少室石闕銘と嵩山開母廟石闕銘は、はるかに本来の篆書に近い書です。
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盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3