祀三公山碑・裴岑紀功頌
祀三公山碑(しさんこうざんひ)
後漢代・元初4年(117年)に建てられたと推定されている碑
碑文:篆書で1行17字~24字で全10行
現在は存在せず、拓本のみで見ることが出来ます。
隴西郡の馮氏という人が天災などで困っていた領民のために、神を祀ることで飢餓を救いました。
祀三公山碑は、領民のために尽力した馮氏をたたえた碑です。
隷書が一般的な時代にあって珍しい篆書体ですが、これは天や神に祈る宗教的な感情を示すために、篆書の持つ権威性を求めたためと考えられています。
祀三公山碑の書風は、隷書の筆法が混じった篆書で、曲線が少なく、直線が多いのが特徴です。
裴岑紀功頌(はいしんきこうしょう)
漢時代・永和2年(137年)の碑で、場所は新彊省バルクルです。
裴岑紀功頌の書風は、「開通褒斜道刻石」に似た波礫がはっきりと現れていない古隷で、縦長の字形です。
碑面が磨損しているため、文字がはっきりせず、原拓でも字がよく見えるものはなかなかありません。
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盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3
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