麓山寺碑(ろくざんじひ)とは
麓山寺碑の作者は?
麓山寺碑の作者は、唐時代の書家・李邕(りよう 678-747年)53歳のときの作品です。
行書の名手と謳われた人で、「李思訓碑」の作者としても有名です。
出身:鄂州江夏県鐘台山(現在の湖北省咸寧市咸安区大幕郷)
李思訓碑
麓山寺碑って?
碑文:28行
各行:56字
サイズ:縦400×横135cm
碑の額には「麓山寺碑」と篆書陽文4字と刻されています。
麓山寺碑は、730年の刻で、「嶽麓寺碑」とも言います。
李邕の撰・書の行書作品です。
碑は湖南省長沙の岳麓書院に現存します。
晋から唐までの麓山寺の歴代の出来事を記したものです。
碑文の末に「江夏、黄仙鶴」とある仙鶴とは、李邕自身のことであると言われています。
麓山寺碑の書風
李邕の書は、王羲之の伝統をふまえながら、太宗の行書碑の形体を取り入れ、清新な書風として、当時人気がありました。
運筆は、軽やかさの中に力強さがあります。
麓山寺碑は、李邕の行書の特徴をよく表わしており、明るくさっぱりとした筆使いの中にも豪快さを秘めています。
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盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3