広武将軍碑とは
広武将軍碑について
広武将軍碑(こうぶしょうぐんひ)は、前秦の建元4年(368年)に建立された四面刻です。
縦151.5×横90.9cm
17行で行ごとに31字
別名「張産碑」といいます。
現在は西安碑林に保存されています。
欠損が激しく、下半がほとんど欠けており、上半にも欠損箇所があり、文字が確認出来ません。
前秦の碑は少ないため、同時期の鄧太尉祠碑(とうたいいしひ)とともにこの時期の書を知る上で貴重な資料です。
広武将軍碑の書体
書体は、八分隷と楷書が混じっており、隷書から楷書に移行する過渡期の書です。
広武将軍碑は、楷書成立の過程を知るための重要な碑です。
ちなみに中村不折や河東碧梧桐は、広武将軍碑を学んで独特な書風を創造しました。
広武将軍碑の内容
文字の摩滅が激しいため、広武将軍の姓は不明ですが、「産」という名のようです。
本人の出自と略歴、功績、自己の管轄区域や官吏の数などが記されています。
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