魏栖梧の善才寺碑とは
善才寺碑とは
善才寺碑(ぜんさいじひ)は、唐代の楷書による書で、褚遂良に似た書風です。
この碑は、盧渙の撰、魏栖梧(ぎせいご)の書によって建てられました。
善才寺碑は、清朝の収蔵家として有名な臨川の李宗瀚の旧蔵品で、「臨川李氏四宝」の1つです。
ちなみにその他は、「啓法寺碑」・虞世南「孔子廟宝碑」・褚遂良「孟法師碑」で、これらは隋・唐の代表的な作品です。
原碑は宋時代前後にすでに無くなっており、この拓は宋時代に拓された唯一無二の孤本ですが、現在は所在不明で影印本(えいいんぼん 複製本のこと)でしか見ることが出来ません。
当時は有名でしたが、後にほとんど知られることなく、清時代に再び脚光を浴びることになります。
魏栖梧とは
魏栖梧(ぎせいご 生没年不明)は、薛稷(せつしょく 唐の書家で、欧陽詢・虞世南・褚遂良とともに初唐の四大家に挙げられています)と並ぶ存在だったと言われています。
魏栖梧の書で唯一残ったものが「善才寺碑」です。
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