楊凝式 五代の書家
楊凝式とはどんな人?
楊凝式(ようぎょうしき)は、五代時代の書家です。
咸通14-顕徳1年(873-954年)
字:景度
号:癸巳人・虚白・希維居士など多数あります
出生地:華陰 (陝西省)
唐の昭宗朝の進士で、唐の滅亡後は、五代の各王朝に仕えます。
南漢に仕えたとき少傅少師に任じられるなどしましたが、乱世であったため、狂人を装う苦悩の生涯でした。
楊凝式 書の特徴
楊凝式は、楷書・行書・草書、特に草書が優れており、顔真卿を学んで狂草を得意としていました。
狂草のようで楷書・行書が混じっており、楷書・行書でありながら狂草のように思わせる、
点画は楷書・行書、気勢は狂草で、王羲之・王献之・顔真卿・柳公権などの変化の書法を継承していると評されています。
蘇軾・黄庭堅・米芾らは、「顔真卿・柳公権を継承し、二王(王羲之・王献之)の精神にせまった」と絶賛します。
董其昌は、「顔真卿・懐素と蘇軾・黄庭堅・米芾をつなぐ位置にある」と高く評価しています。
楊凝式の作品
韭花帖(きょうかじょう)楷書の尺牘
神仙起居法(しんせんききょほう)草書
夏熱帖(かねつじょう)草書
盧鴻草堂十志図跋 (ろこうそうどうずだいばつ)行書
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盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3
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