松風閣詩巻とは
松風閣詩巻の読み方
松風閣詩巻は、「しょうふうかくしかん」と読みます。
自作の詩で、お気に入りの松林にある楼閣に松風閣と名付けていました。
松風閣詩巻の特徴 臨書書き方のヒント
- ゆったりとそり上がる長い横画
- 骨格を強調
松風閣詩巻とはどのような書か?
黄庭堅の晩年(58歳)時の傑作で、自詠の詩を行書で29行で書かれています。
崇寧元年(1102年)黄庭堅の流謫(官位をおとされて、遠方に流されること)中の書で、この頃の書は優れているものが多く、その中でも松風閣詩巻は最も著名な書です。
横画を左に長く伸ばした構成法は、元・明・清時代の行書体のモデルとなりました。
台北の故宮博物院所蔵。
松風閣詩巻の作者は?
松風閣詩巻の作者は、北宋時代の書家であり詩人の黄庭堅(号:黄山谷)です。
黄庭堅は、顔真卿に最も影響を受け、楷書・行書は特にその傾向があり、草書では張旭・懐素・高閑を学んでいます。
黄庭堅に関しては、詳しくは以下のページをご覧ください。
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黄庭堅/黄山谷の書 北宋時代の書家
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盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3