斉白石とは
斉白石ってどんな人?
斉白石(せい(さい) はくせき)は、清末から中華人民共和国の書家であり、篆刻家・画家です。
原名:璜
字:白石・瀕生
号:三百石印富翁・寄萍堂主人・借山吟館主者・杏子塢老民など
ほぼ独学で詩、書、絵画を学び、濃墨と鮮やかな色使いと力強い筆運びが特徴です。
呉昌碩から書・画・篆刻ともに最も強い影響を受けています。
簡素で自由な筆致による作品で、魚・エビ・カニ・カエルなどを得意としました。
斉白石の書道
斉白石は、初め館閣体(朝廷の公式な標準書体。だれにでもわかりやすい書風)を学び、その後何紹基風の書を、篆刻のために鐘鼎文、篆隷を学びます。
浙派や趙之謙、後には秦から三国時代の篆書を研究して、独自の字体を確立しました。
斉白石の篆刻
斉白石の篆刻は、線の片側のみから彫る単入刀法を多く用いています。
両側から彫ってなめらかな線を作る双入刀法と比べ、単入刀法の線はギザギザとしており、豪快で力強い印象を与えます。
肥痩のめりはりのある剛直な刻線や素朴な字形、朱白の対比を強調した印面の構成が特徴です。
大工と指物師の経験を活かした力強く大胆な刻刀の用い方も魅力的です。
後に鄧散木が斉白石の印法に影響を受けます。
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盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3